掲載年月日
2008年1月29日
掲載媒体
産経新聞
  • 【産経新聞】にふみこ農園の<ふみこ社長>が紹介されました。

ある日、産経新聞を開くと・・・
うわぁ~w( ̄o ̄)w
ふみこ農園の「ふみこさん」がこんなに大きく登場しています!!
…そう言えば先日、取材を申し込まれたのよ~って、聞いたような…。


【翔く】 女性起業家  和歌山県産品の加工食品製造  成戸 文子さん

主婦の目線で商品開発

和歌山県の特産物を原料にした加工品食品を製造・販売しています。南高梅を麺に練り込んだ「梅うどん」や柿をスライスして乾燥させて「柿チップ」など、これまでに開発したアイテムは300種類以上。商品ごとに生産農家を契約しています。
台所に立つ主婦の目線を生かした商品開発を心がけており、スタッフはほとんどが女性です。主婦の傍ら家業の製麺工場を手伝う中で、いろいろな調理麺を考案したのが原点でした。

高校を卒業して銀行に3年半勤め、嫁いだ先が生麺の製造工場を営んでいました。
従業員5人の家内工業で、当時はそろばんより重い物を持ったことがなく、うどんのケースを何回ひっくり返したかわかりません。
そのうち大手企業が生産規模を生かして安価な麺を供給するようになったので、「小さな工場は特徴のある商品で生き延びるしかない」と考え、天ぷらやわかめ、チャーシューを麺に付けたりと工夫していました。

平成元年には、紀州特産の南高梅の梅肉を練り込んだ「梅うどん」を開発しました。麺はほんのり紅色で、梅の香りが広がります。
本当にいいものができたと思ったのですが、10年ぐらいはなかなか売れません。観光地のホテルなどを片っ端から回って、ようやく土産物として認めてもらえるようになりました。
梅干しを具材としてセットにすると好評で、「梅干しだけ注文したい」という要望もでました。そこで梅関連の商品を扱う部門を麺工場から独立させるかたちで、8年に「ふみこ農園」を設立したのです。

ふみこ農園では、今までにない梅干しをつくろうと、桜の花と一緒に漬け込んだ「桜花梅」や、イチョウの葉と漬けた「銀杏梅」などを開発しました。「梅マヨネーズ」や「梅うどん」はテレビ番組で取り上げていただき、すごく売れるようになりました。
梅に続いて、和歌山が生産量日本一を誇る柿の加工食品にも力を入れています。
傷がついた果実を利用した「柿チップ」も人気商品です。

新商品のほとんどは、私が台所に立って考えたもの。
主婦が多い会社のスタッフにもアイデアを出すように呼びかけています。
「いいものを丁寧につくる」をモットーに和歌山県産品にこだわった郷土色豊かな商品づくりを進めたいと思います。

ふみこ農園の従業員は、ほとんどが女性。
仕事の失敗はやり直せばいいですが、子育てはそうはいきません。私自身、仕事と子育てとの間で葛藤がありましたが、「目を離さず、手を離す」を心がけ、2人を育てることができました。
女性が家庭と両立できる会社を目指し、ゆくゆくは託児所を本社の中につくりたいと思っています。

~プロフィール~
和歌山市生まれ。県立桐蔭高校を卒業後、紀陽銀行に入行。
麺工場「ナルト製麺」(現ナルト、和歌山県有田川町)で製造や営業を担当し、平成8年に「ふみこ農園」(同県有田市)を設立した。現在は両社の社長を務める。従業員はふみこ農園が20人、ナルトが40人。ふみこ農園の商品は、全国の百貨店を通じて販売しているほか、インターネットやテレビショッピングでの通信販売もしている。

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<従業員への心遣いがすごい>

営業企画部の宮崎さん
社長はいつでも元気で前向き。一緒に営業に出ると、お仕事の話はそこそこに雑談が盛り上がって、30分の商談が1時間になったりするのはザラですね。もちろん厳しい面もありますが、家庭をもつ従業員への心遣いはすごいです。私も子供が2人いるのですが、「夜遅いからもう帰りなさい」とか「授業参観には行ってね」と、心かけてもらうことも多いです。