なれ寿司

「なれ寿司(なれずし)」ってご存じですか?

ここ和歌山では、私が小さい頃から普通に聞く言葉ですが、案外ご存じない方もいらっしゃる「なれ寿司」。
・・・と言っても巻き寿司や、ちらし寿司ではありません。
鯖(サバ)を使うお寿司ですが、決して松前寿司や、サバの早寿司のように寿司飯を使った甘酸っぱいお寿司ではありません。

『なれずし』とは、もともとは保存食として作られた、発酵食品(発酵寿司)です。

時間がたって味加減が良くなり熟成するチーズや納豆、ヨーグルトのように、
塩漬けした魚(サバ)を塩抜き、骨抜きし、約1合のご飯にのせて天然のアセの葉で包み、
桶に漬け込み重石を置いて、味が熟す(発酵熟成)するのを待つ、
とても体にいい、昔からここ紀州有田地方に伝わる伝統的な発酵食品なんですよ(^^)/

なれ寿司 発酵食品

この漬け込みの際にただ重石をするだけでなく、おすしを敷きつめた桶の中に、なんと塩水をたっぷり入れてから重石をするんです!!

「えッ!腐らないんですか?!」
と思わず訪ねてしまった私に、なれずしの職人のおばちゃんは、
「え?腐らすんやで。」
と教えてくれました。

なれ寿司 鯖寿司 発酵食品

実は子供の頃は苦手でしたが、最近頂くと「美味しい・・・(〃▽〃)」
クセになるお味と美味しさです。

実は和歌山のなれ寿司は、鯖に脂が乗りだす秋祭りの時期に一番好んで食べられます。
そう。
まさに今月なんです(^^)/

なれ寿司 和歌山

ふみこ農園でも、有田の郷土料理を全国の皆様にお召し上がり頂きたく、
手作りなれずしを販売させて頂いております。

でも…初めての方には「早なれ」をおすすめ致します。
ちなみにこれ、和歌山弁で言いますと、

「和歌山のほんまもんのなれ寿司やで。まぁ、いっぺん食べてみてよ!
そやけど、初めてやったら早なれにやっときな!」です(笑)
「紀州本場なれ寿司」商品ページはこちらです。